
しあわせになる外壁塗装
家庭内で日常的にそんな会話をしているせいか、子供は学校でもそんな会話をしていたらしい。
そんなある日、当時の担任の先生から「子供はそんなお金の話をしてはいけません」と叱られたことがある。
オレはそれを聞いてその教師に対する信頼を失くしてしまった。
というか幻滅してしまったのだ。
子供の頃からお金やクレジットの仕組みを教えておくことが必要だと思っているのはオレ一人だろうか?闇金や詐欺の被害の話を聞く度に金融教育の必要性をヒシヒシと感じているのである。
これを読んだ高学歴の高級官僚諸君、是非小学校からの教育に「金融、経済」を教える仕組みを審議していただきたいと思っている。
我家のそんな子供に対する幼い頃からの教育のお陰もあってか、ある正月の時に子供がもらったお年玉を「父さんに貸してくれ」と言ったところ「年利却・2%払うんやったら貸してあげる」と言われた。
立派なケチに育ってくれて親としては誠に喜ばしい限りである。
恋人のこと・家庭の問題・子供の進路に自分の仕事。
人間関係の悩みに健康の悩みと様々である。
このような問題や悩みが起こったときにはどうするか?先輩や先生や親しい友人に相談する。
あるいはお医者さんに相談すれば自分一人では解決できない問題でも道が切り開かれている。
しかし、家計の問題や借金問題になるとなかなか親しい友人であっても話すのは勇気の要ることである。
法律事務所に行けば解決できる問題でも敷居が高くて二の足を踏む人もいれば、法律事務所の存在さえ知らない人もいたりして周囲に打ち明けにくいのが借金問題である。
このような人の手助けになるために便利なネットの掲示板が存在するので紹介していこう。
その携帯電話のサイト名は「悪徳消費者金融を見極めろ」と言う。
そこにはお悩み相談掲示板があり、掲示板の名前を「MONEYの寺」と言う。
出入りする人の聞では「寺」という愛称で親しまれている。
携帯サイトの相談掲示板と聞いて顔をしかめるのはあなた一人ではない。
オレもかつてはネットの掲示板なるものは「誹諺・中傷の場」「嘘・出鱈目・まやかしの場」と思っていた。
これを正しい日本語で言うと「食わず嫌い」とも言う。
正直言って大の大人のおっさんが携帯画面にしがみつきボタンをプチプチしている姿は格好良いものではない。
ましてやオレ自身が携帯サイトの掲示板なるものに投稿するようになろうとは夢にも思わなかった。
オレが寺の掲示板を知ったのは、神様がオレに与えてくれた大きな試練「ギツクリ腰」がきっかけであった。
西洋では「魔女の一撃」ともいうらしい。
ある冬の朝、仕事に出掛けようと無理な姿勢で靴下を穿こうとしたところ、いきなり背中で「ブチツ」って音がした。
実際にそんな音がしたのかどうかわからないがその瞬間からオレは1週間寝たきりになった。
経験者の人であれば理解していただけると思うが、ギツクリ腰ってやつはとてつもなく痛い。
息もできない、咳やクシヤミなどを下手にすれば上半身と下半身が引き裂かれそうになる。
情けないことにトイレでさえ一人で行けないので家族に手伝ってもらって用を足す始末だ。
オレにできることと言えば寝ることしかなかった。
人に紹介された接骨院に通い、後の時間はただひたすら布団の上で横になるしかなす術がない。
寝ていても寝返り一つままならない。
これは退屈である。
それも普通に退屈するのではなくとてつもなく退屈なのである。
オレは余りの退屈さにテレビを見ることにした。
「退屈して寝ている状態ならば吉本新喜劇を見よう」と考えたのが浅はかであった。
寝転んで新喜劇を見ながら「ガハハ」と笑った瞬間、背中に雷が落ちたような衝撃が走った。
そんな訳でオレが寝ている聞の友達は携帯電話一つになってしまった。
何気なしに携帯の検索サイトを利用している時に「闇金被害」についての文字が目に入った。
気になりクリックした先が「MONEYの寺」であった。
その中にお悩み相談なるものがあり、覗いてみた時からオレの人生は大きな転換点を迎えた。
そこには闇金問題のみならず、金融問題全般に悩む多くの人が出入りしていた。
世の中には闇金となって人様の懐に手を突っ込んで金を騙し取ろうと企む人間がいる反面、「それは闇金だから騙されてはいけない」と借金問題で悩み明日の希望が持てない人に対して債務整理の方法を教えたり、また自分の経験を元に「あなただけではないよ」と悩める人を励ます人がいた。
ここで少し大変興味深い話をしよう。
筑波大学名誉教授「村上和雄氏」による遺伝子の話である。
オレは見たことがないがテレビ番組にも何度か出演されているのでご存知の方もいるかも知れない。
遺伝子学の世界に誇る権威で「日本で一番ノーベル賞に近い」と言われているらしい。
その先生の著書に大変興味深い内容が書かれているのだ。
中卒でも遺伝子の本を読むのである。
もちろん、本棚の飾りではない。
その本に書かれている興味深い内容とは「人には人を助ける遺伝子が組み込まれている」というものである。
「なるほど」。
オレは納得した。
そこらのおっさんが言っても説得力はないが、何しろ遺伝子学の権威の言葉であるから重みが違う。
その言葉を思い出しながら自分が見聞きしたことに思いを馳せてみる。
あるテレビの動物番組で子ワニが泣き声を上げると親ワニのみならず大人ワニが一斉に集まって子ワニを助けようとする場面があった。
人間のみならずワニにも「助け合う遺伝子」が存在するのだろう。
人間でも子供や女性の声が高いのは助けを呼ぶ場合に周りの人によく聞こえるために高いのだと聞く。
確かに、おっさんと子供が同時に「助けて1」と叫んだ場合、おっさんは放っておいて取りあえず子供を先に助けようとするだろう。
村上名誉教授によれば、これはすべて遺伝子のなせる業だと言うのだ。
特別に自分で良い人になろうとは考えなくても、この人助け遺伝子がオンになっている人とオフになっている人がいると言う。
では、今オフになっている人間は悪い奴かと言えばそうではなく、何かのきっかけがあれば人助け遺伝子がオンになるとの研究をなされているのだ。
村上名誉教授の本を読んでオレは、自分にもあるはずの遺伝子の存在を知った。
話を携帯掲示板に戻すと、オレは携帯スクリーンに浮かぶ文字の羅列を見て少なからず衝撃を受け、今まで自分が携帯掲示板に抱いていた食わず嫌いの先入観のスイッチを入れ替えた。
もちろん他にもいろんな掲示板があり、相談者に対して誹誇中傷を繰り返したり回答者同士で足の引っ張り合いに精を費やしている方々もいることは確かだが、運営管理者がしっかりしていれば携帯掲示板は有益なものであると実感したのだ。
寺の掲示板を見つけたオレであったが、書き込むまでには時聞がかかった。
理由は、掲示板の使い方がわからなかったからだ。
しばらくの間多くの人がやりとりするのをただ眺めていただけであったが、ある日難しい質問が出て回答する人が困っていた。
オレは質問に対する答えがわかっていたので返事を書き込み、恐る恐る「投稿、ボタン」をクリックして無事に掲示板デビューを果たした。
オレの回答が掲示板に掲載された記念日であった。
その頃はRes(レスポンス・返信)の意味もスレ(スレッド)の意味も知らなかったが、他の人のやりとりを見ている間に自然と覚えた。
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